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サクセスカレッジ

2023/09/01

サクセスカレッジ

どこまで落ちる?落丁穴(ストリッピング)の限界値は?

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デザイン性が重視される箱での課題

最近、デザイン性を重視したパッケージの需要が増えております。
罫線が複数あったり、美粧性の穴がついている箱も多くみかける中、
設計する上での困ったことや、小さな穴はどこまで設定可能かがわからず、案件の対応に時間がかかった事はありませんか?

今回は、落丁で落とせる穴の形や最小限の大きさなどについて説明していきます。

落丁穴の限界値は?

小さすぎる穴を設計してしまった案件が決まり、実際に製作進行になったが、製造の方や抜型メーカーから「落丁する事が出来ない」と言われることもあるかと思います。

落丁(ストリッピング)をする上で、対応可能で安定して落とす最小の穴の大きさですが、
一般的に、

抜型製作の場合(弊社基準)
丸穴だと、5.0φ以上
四角穴だと、3.0㎜x7.0㎜以上

になります。
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上記の通常抜型の場合の最小値だと、
丸穴は5.0φに対して落丁上型ピンを2.0φ、
四角穴は3.0㎜の大きさに対して1.0㎜の鉄板を使用し、

製品に接触しないようにギリギリのオフセット値で作成します。

上記の基準値より小さく設計した場合は、どのように対応すれば良いでしょうか?
対策についてご説明いたします。

対策:①設計での対策

前述のように、カス穴を落丁(ストリッピング)する場合は、上記の寸法を念頭に設計して頂く必要があります。

既に決まった案件に対しては、製作や抜型メーカーに相談し、穴の大きさを調整する必要があります。

この場合、既に決まっている案件を再度クライアントに相談しないといけないため、納期が遅れる恐れや、コストもかかってしまいます。

対策:②彫刻刃の利用(NC加工品、特殊サイドポンチ)

設計を変更する方法以外に、別の方法として、
「彫刻型(NC加工品・特殊サイドポンチ」を採用する方法があります。
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彫刻型とは、鋼材から削り出した特殊加工(通称NC加工)で作られた型を言います。
上記画像のように、高さや形状を自由に削り出すことが可能です。鋼材が制限される腐食刃よりも高さや角度を自由に設定することが可能です。また、抜型だと対応できない小さい穴まで対応が可能です。
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NC加工で作成した「特殊サイドポンチ」の場合
丸穴だと、1.0φ以上
四角穴だと、1.0㎜x1.0㎜以上

まで対応が可能です。

弊社では、グループ会社・大創たから㈱がNC加工機の設備があり、自社で精密NC加工の彫刻型を製作しております。普段の抜型工場では対応できない小さい落丁穴まで実現することが可能です。

大創グループでは、全社対応をしております。お悩みの方は一度ご相談ください。
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※関連記事
丸穴・長穴をインラインで処理する方法とは?
https://www.daiso-net.com/success_collage/metal-die

最後に

益々需要の高まるパッケージ市場で、クライアントのデザインをそのまま再現できる、美粧性を活かしたパッケージの製作は今後の競争力になるのではないでしょうか。
穴の形状や寸法は世の中いろいろありますので、落丁穴にお悩みの方、美粧性を高めたパッケージの提案・作成をしたい方、迷った時はご相談頂ければ幸いです。

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大創株式会社 カスタマーサクセス部

Author:大創株式会社 カスタマーサクセス部
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